FOP治療薬の第2相試験を実施 [2014.08]
FOP治療薬はFOP患者にとっての願いですが、いよいよ現実のものとなって来ました。7月にカナダ、モントリオールの製薬会社であるClementia Pharmaceutiacal Inc.より「Palovarotene」の第2相試験を実施すると発表されました。
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02190747?term=fibrodysplasia+ossificans+progressiva&rank=1
FOPの特徴的な症状にフレアアップがありますが、「Palovarotine」はその症状の時に使用する薬ということです。この第2相試験は薬の有効性を確認する行程で、2015年11月まで行われる予定です。
また、今年の11月にはアメリカ、ボストンでFOPの開発薬についてのフォーラムが開催されます。
研究班第1回班会議の報告 [2014.06]
厚生労働省科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業
【脊柱靭帯骨化症に関する調査研究】
今年度第1回の班会議が開催されましたが、平成26年度から3年間は東京医科歯科大学の大川先生が班長を務めます。
開会の挨拶で、厚生労働省の補助金の仕組みが変わったことを告げられました。名称も難治性疾患克服研究事業から政策研究事業に変更されています。
向う3年間は研究班の研究内容も臨床的研究分野におけるものになります。
FOP研究班の演題発表は
「進行性骨化性線維異形成症・多施設共同研究の現状と今後」と題し、研究班リーダーの芳賀信彦先生(東京大学病院)より発表がありました。
昨年度までの研究班における研究のまとめとしての発表があり、アンケート調査によるFOP患者数の把握、年代別における生活実態の状況報告。
早期診断のツール開発に向けた調査の報告がありました。今後のFOP研究班のプロジェクトは次の通りです。
1. 患者のデータベースの確立
2. 診断基準の策定
3. 診療・ケアガイドラインの策定
平成26年度 研究班 第1回班会議 [2014.06]
厚生労働省科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業
【脊柱靭帯骨化症に関する調査研究】平成26年度第1回班会議
日 時 : 平成26年6月14日(土)10時〜
場 所 : 東京医科歯科大学医学部3号館2F医学科講義室I
FOP研究班は今年度も脊柱靭帯骨化症研究班に配属になりました。事務局が慶應義塾大学から東京医科歯科大学に代わりました。当日のプログラムが送られてきましたが、FOP研究班の演題をお知らせします。
進行性骨化性線維異形成症・多施設共同研究の現状と今後
東京大学 芳賀 信彦
難病法案制定へ [2014.05]
去る5月20日、参議院構成労働委員会において、全会派一致で可決された難病法案が、5月23日参議院本会議で、賛成215反対1で可決されました。
難病・慢性疾患においては実に40年ぶりの大改革と云われた本法案が、新制度のもとで運用されることが決定されました。全会派一致ということが示すように、「難病」に対して社会的に認識され、支援されていくものと議会が判断したことにより、より安定的な予算措置が行われるということです。
今後、当事者である難病患者が社会的に生活できるように、制度が運用されることを望みます。そして、FOPにおいては治療法の開発が加速するように願っています。